もう回復しないか?

 今朝もばあちゃんは、朝ご飯を忘れて「畑に行く」と言う。昼ご飯は、呼びに行かずに帰ったためしがない。夜は、ばあちゃんの気のむくままの7時半に帰られたのでは、私が疲れるので6時に呼びに行く。
 したがって、自力で食卓につくことがなくなった。もう回復しないか?
 日曜日で朝のゆとりがあるので、訊いてみる。
 「朝ご飯を覚えられまへんか?」ばあちゃんは貝になって返事をしない。さては、言われていることがわかってないな。
 メモにする。「ばあちゃんは、朝ご飯を忘れて畑に行く。昼ご飯を忘れる」ばあちゃんが言う。「出してくれたら食べます。」メモ「自分で覚えて食べに来なさい」ばあちゃん「『ご飯やで』て言うてくれるのが当たり前です。」 お、ひらきなおった。ああ言えばこう言う。でも、それはステイやで。「ご飯」と言ってくれるのを待つなんて、受け身な生活になってしまったなあ。せっかく「昼ご飯は12時。晩ご飯は6時」と覚えたのに、時計を見ないし、帰らなきゃとも思わない。「ご飯を食べなきゃ」という気持ちそのものがない。「ご飯」が頭から飛んだか?