宅老所の...

 宅老所の「こわいところ」は、どの人がスタッフで、との人が利用者か、わからない。見た目ではわからない。
 スタッフも特に若いわけではなく、服装も制服ではないし。おにぎりをお皿に入れてくれた人がスタッフかしら?
 一人、大声で叫んでいるばあちゃんがいた。別の人が「なんで?迷惑な!」と言うので、私は「うちのばあちゃんも、怒ったら、机を、どん!とたたくよ」と言うと、その人は「まぁ、そうなの?」と言う。泣き叫ぶ人にも理由があるに違いない。すると、そのばあちゃんの横について手を握っていた人が「この人は、目が見えないので、不安なのよ」と言われた。それで、理由がわかった。車で連れてこられて「おりて」と言われたとき、このばあちゃんは、「なんか、空気が違うな。どこに来たのだろう?」と不安になったのだろう。では、「この、手を握っている人がスタッフだ!」なんて、わかりようで、すんませんなぁ。アバウトなところがいいではないか。
 また、私が「今日は日曜なのに、宅老所は営業してるの?」と訊くと「年中無休」なんだそうな。ばあちゃんが、「土・日・祝日と正月だけ正気にもどる」わけないもんね。では、スタッフはいつ休むのだろう?