色が白くなった!

 夕食のとき、ばあちゃんは黙々と食べる。私がしゃべらさない。でも、いやそうに、もそもそと食べる日もある。今日は、さっさと食べるし、一口に入れるご飯の量が多い。速くて助かる。
 ばあちゃんの顔が丸い。帰宅時は「あれ、やつれたかな?目が落ち窪んでいる。夜に寝てないな」と思ったが、今は「むくんでるのかな?」と思うほど、丸い。おまけに色が白い!4泊5日のステイ、外へ出なかったのだろうか?笑える!ばあちゃんでも、畑を休むと、色がさめて白くなるのだ!
 食べ終わり「お風呂」と言うと、しばらく動かない。「お父ちゃんは?」と言う。「いらんこと言うて、命令しなくていい!ばあちゃんが一番に入り!」本当はばあちゃんは遠慮して「お父ちゃん」と言っているのだろう。でも、いらん。遠慮なら、30年前にしといて。「命令するな!」とすりかえて、「ばあちゃん、年、いくつ?」と訊いてみた。「わかりません」と言うので「いくつや、と思うん?」と訊くと「72歳」と言う。若いねぇ。現役主婦か?本当は87歳。