「気の毒やな」

 昨夜は12時まで寝ないで、トイレと部屋を往復していた。
 トイレの灯りをつけて、廊下の机の上のおやつ入れを振ってみて、何もないことを確かめ、トイレから出て、また振っている。おやつを入れておくと、トイレに持って入って、床に落としたり、洗面台に置いて忘れたままになっていたりするから、入れるのをやめたのだ。何か、欲しいから、トイレに来るのだ。
 今朝は起きてこない。ほっておいて、畑に行った。葉ぼたんが大きくなったので、谷の土をあげた。
 9時すぎに、ばあちゃんが来た。「えらいきれいにしとってやな」と言う。あらま、おべんちゃら。「さ、朝ご飯食べに帰ろう」と私が言うと「気の毒やなぁ〜」と言う。何が、気の毒やのん?ご飯も食べずに、畑に来て、「気の毒」もないもんや。食べるのがばあちゃんの仕事なら、食べさせるのが私の仕事!! 連れて帰った。