「しんどぅて起きられへん」

 今朝は、私がトイレに入るなり、「ばあちゃん、失敗したな?」という感じ。下痢型ではなさそう。便秘でうなっていた感じ。うんちは流してあったが、水を出して手を洗った形跡はなく、タオルでふいたようだ。タオルが汚れていた。
 ばあちゃんはなかなか起きてこない。ねている間に先に畑に行こうかな、とも考えたが、この前のように私が帰ると、ばあちゃんが道の真ん中に立っていた、なんてのは、もういやだから、家にいることにした。洗濯も終わり、干し終えても、まだ起きてこない。ついでに先にご飯も食べた。
 起こしに行くと「今日はしんどぅてあきまへん」と言う。目やにで目がふさがっている。こんな顔は初めてだ。「寝かしてください」と言う。ま、いいか。ほっておこう。
でもしばらくすると、トイレに来た。チャンス。待ち構えていて、手洗いと洗顔をさせる。これならご飯も食べそうだ。はらぺこで寝かせておいても、すぐに起きてうろつくに決まっている。 ご飯をふだんの三分の二ぐらい入れた。おかずのなんきんも、ちゃんと食べた。薬ものんだ。ついでにふだん着に着替えさせた。「寝なさい」と言って、部屋に行かせた。また寝るだろう。
 それにしても、しんどいなんて思いあたるふしがない。熱もない。食欲も普通だ。うんち失敗で疲れたか?それとも、おやつを置いておかなかったので、すねたか?何度トイレに来ても、何にもなかったら、頭は忘れても、心はすねるわなぁ。