猪、また来た

 ばあちゃんを連れている日は、いくらでも書ける。話題に事欠かないし、ばあちゃんとの移動はゆっくりなので、左手で携帯電話を持ち、親指一本で「はてなダイアリ」あてのメールを書く。パソコンを開いて書き直すのはあとでよい。
 墓参りのあと、家に帰り、また畑に行くと、他の人が「猪がまた来た」と言う。トタンと網で囲いをしていたが、植木とトタンの隙間から侵入したのだ。植えたばかりの玉葱がひっくり返されていた。えんどう豆を蒔いた畝も踏まれていて、耕しなおしたが、豆の種がどこに行ったかはわからない。生えたらラッキーと思って、あきらめるしかない。