ポータブルトイレを見せる

 ばあちゃんが帰ってきた。「どない、するねん?」と言うので「着替えて」と言うと「着替えんでもええ」とへりくつだけは、いっちょまえだ。「着替え!」で終わりなのに、ね。
 一緒に畑に行った。私は、玉葱に肥料をやった。いちごの肥料は昨日、やった。
 すぐに日が落ちて、陰になったので4時前に帰ってきた。
 トイレで手を洗ったとき、おしっこはさせずに、そのまま部屋に連れて行った。「夜にお便所に行くのですが、間にあいません。おしっこが出て、パンツがぬれます」とメモを書く。「10時に起こしましょうか?」と書く。「はぁ」と言う。この部分は、おりたたんで隠して見せないことにする。
 別の紙に「部屋のおまるで、おしっこをする」と書く。ところが「おまる」が読めない。漢字は読める。ひらかなが読めない。なぜだろう?「かな」文字には、意味がないもんね。「おまる」は知っているかと思ったのだが、だめかな?「ほら、これ、便所と同じ形でしょ。ここに腰掛けて、おしっこ、してみて」と言うと、試してくれた。外から帰ったばかりだから、出るはずだ。少し、出た。使えるかも知れない。覚えないだろうが「とっさの場合に、ごみ箱でおしっこする」という機転はあるのだから、目に入れば、使えるかも知れない。