ひらかな

 先週だったか、デイの連絡帳に「料理の本を熱心に見ておられます」と書いてあった。次に迎えに来られたときに主任に「見てるだけでしょ」と言うと、ニヤッ!と笑う。私が「ひらかなが読めないでしょ」と言うと「読めてますよ。『これは○○や』とわかってますよ。」つまり、材料とか、料理の名前がわかるということ、ね。それはわかるかも知れない。
 ばあちゃんがひらかなが読めないのは、文を適当に読むので、語尾のこまかな違いがわからない。「行かれない」と「行かない」の区別がわからない。それを言うと、主任は「それは、認知症も進むし、しかたないでしょうねぇ」と言われる。しかたない、か。そこがこまるところなんだけど、なぁ。