仕事ははかどらない

 今日は天気も良いし「やるぞ〜」というぐらい体力も回復したのに、仕事がはかどらない。一人でばあちゃんをみるのはつらいわ。一人でみている人の苦労がわかるわ。夫がいると、ばあちゃんをほっといて、近所のお使いなら行けるもんね。
 今朝はばあちゃんがさっぱり起きてこないので、洗濯物を干したあと、電話を二人にかけて、日ごろのご無沙汰のおわびやら、近況報告やらできて、それはとてもよかった。
 9時50分にばあちゃんは起きてきた。ベッドの上に、昨夜脱いだ「でんち」(ちゃんちゃんこのばあちゃん式言い方)と上着を置いて寝たら、起きる時に着て来た。上着を着てから「でんち」を重ねていると、何か変な感じだ。台所で、着なおして、ご飯にした。食べ終わるともう10時20分だった。
 ばあちゃんが部屋に戻ったので、パソコンをした。「たたかうおばあちゃんブログ」も書かず、他の人のミュージカル鑑賞記を見つけて読んでいたら、昼近くになってしまった。ばあちゃんは音もなく部屋から台所に行った。見に行くと、例のごとく冷蔵庫を開けて顔をつっこんでいる。おかずパックはもう引越しして、別の部屋の冷蔵庫になおしてある。
 ばあちゃんのお口「ん?なんか、魚くさい!」チルドの小魚のパックの中身が減っていた。「食べてへんで」と言う。「見ただけや」「見るのがいかん」と言うと「何やろな、思ぅて」と言うから「台所に来るのが間違いや。自分の部屋におって」と返してみる。「もう、来ぃひんわい」と言いながら戻って行くが、ものの2分ともたない。
 「何か、無いかいな?あ、これ、食べてみよう」と思い、口に入ってしまうと、もう「食べた」記憶はなくなり、指摘されても「身に覚えがないのに、叱られる」となるのだろうね。まったく困ったもんだ。覚えないとわかっていて、私も叱らなくてもいいようなものだが、目の前に冷蔵庫に体半分入れているばあちゃんを見ると、思わず腹がたつ。これを抑えるのは相当難しい。
 レンジ台の引き出しも、開ける度に「麩」を食べてしまって、もう袋が空になっていた。
 昼ご飯になると、食べるスピードが遅い。頭は「つまみ食いして食べたこと」を忘れても、おなかは「空腹ではない」と覚えているのだろう。