「額に汗して」

 それでも「なんか、違うなぁ、今の世の中」という気持ちがぬぐえない気がしませんか?
「額に汗して」とこのごろの事件の報道で言われているけれど、それを言う人も言われている人も
「違うんじゃないか?」「儲かれば何をしてもよい」という風潮を許しているのは誰だ?
「額に汗して」働いてきたのは、まさにばあちゃんの年代であり、そのおかげで今日がある。私たちが子供のころだって、学校では「目立たなくても、かげひなたなく働く子」が誉められていた。自分たちもそうして働いてきた。
 問題はそうして働いてできた富が平等に分配されないことにある。正社員が少なくてパートなどの身分の保証されない労働者ばかりを使う会社の仕組みにある。好き好んでニートやフリーターになりはしない。きちんと雇用の道があれば、どの子も働くと思う。
 小選挙区制度にして、民意が反映されない国会を作ってきた政治のやりかたにある。選挙の大切さ、棄権してはいけないと生徒たちに教えてこなかった教育にもあるだろうと思う。せめて選挙に行かなくては。あまり、書くと命をねらわれそうなので怖いからやめる。