「もの申す」家族はほとんどが西宮市さくら会「つどい場さくらちゃん」

 まるちゃんが「現在、介護中の家族の人、手をあげて」と訊く。一人以外は「西宮市認知症介護者の会さくら会」(つどい場さくらちゃんにも集う)一人が隣りの市の人だった。そうだよね。はるばる日本海や姫路からやってきてくれたのは、プロの人たちだ。
 家族がデイやステイや老健での体験を話す。コミュニケーションのとり方のまずさ、事故後の対応...出るわ、出るわ。
 まるちゃんが「安永さん、老健ほの香の例を出して」と言う。話を聞く。
 でも、まりもちゃんが言う。「ここに出て来ているのは、しっかりものを考え、日々実践している人でしょう。素晴らしい実践を聞くと、よけいみじめになります。うちの市には無いのです。安心して預けられる所が無いのです。家族だって、毎日精一杯やってるんです。うちにいるよりは、プロならもっと良い介護がしてもらえるだろうと思い、預けてもトラブル続きです。どうしたら、いいんですか!」
 そうなのです。ここに来ているプロから、日々の悩みも聞き、うまくいった話も聞き、私達も勉強したい。私達がお世話になっている施設とうまくいくために知恵を盗みに来たのだ。家族と施設で働く人が対立するのは困る。一緒に「たたかう」ために手を組むために来ているのだから。
 大きな施設の経営者の話も出る。行政の担当者の話も出る。「家族の方たち、活発ですね」という雰囲気だ。ま、笑うしかない。「家族は元気!○○があかん!」
 プロの人たちも語ってよ!私、どこでも言う。参加費払ってるんや、しゃべらな、損!笑ってもらって、なんぼ。