前後するが、分科会から全体会に移動するとき、入り口に売店が出ていた。売り子さんは?「あ、講師の下村恵美子さんですね。『あれは自分ではなかったか グループホーム虐待致死事件を考える』下村さん、高口光子さん、三好春樹先生の著ですか。私は三好さんの講演を聞いたのが最初です。高口さんの早口の講演を書き取れた時は自信がつきましたよ」と言うと、下村さんは「あの九州弁が合いますか?」と言われた。「実は丸尾さんに著書を借りて読んでから講演を聞いたのです」「あ、予習したんですか」「こちらは『98歳の妊娠』ですか。三好さんの講演で聞いた気がします」ということで、2冊を買った。
「あれは自分ではなかったか」は帰りの電車で読み始めたが、すごい。私もばあちゃんを「殺してやろうか?」と思うことがある。「はよ、死んで」と思うことはしょっちゅうだ。ばあちゃんがまだ反応が活発で「ばあちゃん、家の前の道、みぎひだり見て歩かないと危ないよ。車が来るよ」と言うと「はよ、死んだらええがな」と言い返していた頃は「にくたらしい!」と思っていたが、まだ笑い話になった。友達も「大丈夫。あんたの家の前は徐行してる」「息子には『ばあちゃんを見たら赤信号』と教えたよ」と言って、笑えたよ。