「ぼけの人を包む、家族、人、地域、社会」

 「社団法人呆け老人をかかえる家族の会」から封筒が届いた。これは国際名が「日本アルツハイマー病協会」なのだから、それを正式名にすればよいのに。今は「認知症」で「呆け老人」とは言わないし、若年性アルツハイマー病の人もいるだろうに、なんで改名しないのだろう?
 送られてきたのは「昨年11月13日に群馬県前橋市であった「ぼけの人と家族への援助をすすめる第21回全国研究集会」の報告書だ。介護の体験発表者を募集している新聞を見て、大胆にも応募して当日配られる冊子に載せてもらったからだ。研究会に参加すれば高い参加費がいるのに、無料でもらえてラッキーだ。ゆっくり読もう。
「在宅介護に見る家族という関係の困難と希望」春日キスヨさん
 春日さんは朝日新聞に「介護」の文章を連載しておられた。社会学者で専門は家族社会学。この発表はさくら会の悩みではない。介護する家族が存在しなくなる未来の社会、それがもうすぐそこにきているという恐ろしいお話だ。私達は「親をみるのが当然。でも、子ども達に自分の老後の心配はかけたくない」と思う世代だ。それがこの「少子化」の中で、どうなっていくか?考えると恐ろしいので、先送りしていることがこの発表には書いてある。読むべき!