怒ったまま、デイから帰らさないで

 そのかわり、激高して帰宅したばあちゃんを一瞬にしてしずめる方法をみつけた。
 ばあちゃんは今日は一段と「ご立腹」で「どないすんのんどいな!」「知らんで!」とわめいて家に入り、玄関のガラス戸をがんがんたたいた。私は廊下に隠れて見ていた。せめて「怒らさないで返してください」たまらんのよ。ステイから帰るときは、にこにこまではいかなくても「えらい、お世話さんでした。すんません」とおべんちゃらを言うのに、な。
 でも、一瞬にしてしずめるのはそう難しくはない。「だまれ!」と一喝して「怒るのはよくない」と教えてあげること。ばあちゃんの帰宅時は、私は冷静なのでできる。まず、かばんなどをさっさと片付け「今度はいつ行く?」とか「迎えに来る」を忘れさせる。さっさと普段着の着替えを出す。「畑に行くよ」と先手を打つ。それでも怒っているなら「黙って!」と威嚇するしかない。これも、虐待?これぐらいは許して。あざはできないから。ちゃんとしずまるのだから。