残す

 朝は昨日の畑疲れで起きないのを無理矢理起こして畑に行く。11時に連れて帰る。「まだ昼ごはんじゃないよ。おやつ」と言ってあげせんべいを1枚渡す。食べているうちに洗濯物を取り込んで、見に行くと、ばあちゃんはもうベッドで寝ている。机にはあげせんべいが...ほんのちょっとかじっただけで置いてある。いつもそうだ。一人でご飯を食べさせると、おかずとご飯を交互に食べるらしく、どちらか残った方をそのまま残す。ご飯が残っているから、とおかずをまた出してやると、今度はおかずを残す。「多い、少ない」ではない。「全部を一人で食べたら叱られる」と思っているのだ。果物などを切ってお皿にのせてやると、半分も食べないで残す。「他の人が食べてやから」と言う。他の人なんて、いないのに。
 お客さんと食べていると、自分が食べている物を相手も食べているか、とても気にする。食べていないと思うと、半分をあげようとする。
 外食に行くと、デイのつもりになって、出されたものは全部食べる。これって、行き当たりばったりではなく、何?「自分の物は確保しないと、とられる」のだろうか?
 最後、家でついて食べさせると、出した物は全部食べる。だから、時間がかかっても食事だけはつきそう。忙しいからとほっておいて、一人で食べさせると、残されて結局、腹がたつし、食べさせる手間がいる。
 それにしても、みみっちくちびちび食べたり、残したり、かと思うと、ポケットに「ミニカイロ」を入れて「食べ物」と思っているらしい、と...
 もう、ばあちゃんの顔も見たくなくなった。ほとほと、あいそ、つきた。