「どないさしてもろたらよろしおます?」

 ばあちゃんはステイから帰り、おやつを食べ、昼寝をしていた。私もちょっと寝て、しばらくして目が覚めたので、本を読んでいた。ばあちゃんは起きてきて、私に「ねえちゃん、どないしますのん?」と言う。「どないさしてもろたら、よろしおます?畑に行っても、しょうがおまへん。なんにもできしまへん。こらえてもらわな、しょうがおまへん。なぁ...」と続く。呼び方が「おばちゃん」になり「おかあちゃん」になり...何度も何度も...「なんにも、でけしまへん。怒ってやろけど、こらえてもらわな、しょうがおまへん」と言う。 まぁ、長いけど、きりかえすすべもなし...
 ほっておくと、息子の部屋に行った。入り口の戸をがちゃがちゃやっている。開かない。鍵をかけているからね。
 もうあかん。さっさと帽子をかぶせ、畑に行く。さっきは「畑に行かれまへん」と言ったくせに、行ったら、鎌と古い鍋を持ち、あっちからこっちへ、小さな草を探して歩く。大きな草は引き終わり、または草刈り機で刈り飛ばしたので、もう無いわけさ。