「お年寄りの生活をつくる介護用品」

 岡田しげひこ・三好春樹著 雲母書房 2006年
 北海道新聞者の朝刊生活面で毎週連載された「助かります」コーナーの平成15年5月から17年7月の分を一部改変し、まとめたものだそうだ。
「入浴」「排せつ」「睡眠」「食事」「口腔ケア」「車いす」「室内グッズ」「屋外グッズ」「衣服・くつ」「防寒対策」「便利な自助具」「介助負担軽減」
 おもしろいのは「100円で見つけた!」コーナーがときどき左ページの下にある。
 たとえば「四輪駆動の車椅子」が紹介され「雪道のような悪路も安全走行」との説明書きが「いかにも北海道!」だって、こちらでは年に1回か2回の積雪の日には「今日は休み!外出は無し!」だもの。雪がやんでから雪かきするだけが仕事さ。北海道だけじゃなく、日本中の積雪地帯のかた、ごめんなさい。
 これは北海道大学北海道電力岩見沢市の社会福祉法人「クピド・フェア」の共同研究で開発されたそうだ。わだちでできた段差も乗り越える。操作は通常の車椅子と同じようにレバーで簡単にコントロールできる。夏場や室内の走行時には二輪駆動に切り替えられるので、小回りも可能。連続して20キロ走れる。ただし悪路ではかなり揺れる、とある。
 そしてこのページの「100円で見つけた!」コーナーには「ノースリップマット」塩化ビニール樹脂製でカッターで自由なサイズに切って使う。フローリングの床にこれを敷いて、玄関マット・バスマット・トイレマットを置くと、すべらないのだそうだ。でも「100円」は各ページにあるわけではないのに、なんで「四輪駆動の車椅子」と「ノースリップマット」が同じページなの?わからん。
 この前のページは本体が「着氷防止マット すべりやすい玄関前を安全に」としてゴム製のマットの間にスポンジ層または空気の層が入っている物、という2タイプがあり、玄関前の階段に敷く。このページには「100円」コーナーが無い。だったら、このページにのせたっていいわけだ。なんで?