マイナスイメージ

 連絡帳ついでに、前にデイで午後の散歩に出て(たぶん、ばあちゃん一人『個別対応』でしょうね)他の施設に行ったときのこと。ばあちゃんは、そこの利用者の人とは話して、デイの職員を見るなり語気荒く「何、すんのんどいな?」になる件。人を区別していることは確かだ。
 主任さんが「服で区別しているなら、我々も私服にしてみましょうか?でも他の利用者さんがね〜」と言われる。私が「はっきり『ぼけてるからしかたがない』と説明してください」と言うと「そうはいきません」との返事。「ぼけると言ってはいけません」
 あかんかな?ばあちゃん以外の人はぼけてないのでしょう?「年とって、こうなったんだから」という判断力も「しゃあないな〜」という包容力もないかな?宅老所のじいちゃんは「あの人はわがままやから、しゃあない。けど、いるからにぎやかなんやで」とうまく表現していたよ〜。
 あのねぇ、もしかしたら、利用者の皆さん、スタッフの皆さん、「年をとる」ということ「ぼける」ということに対して、マイナスイメージがありませんか?「こんなになりたくないな」とか思っていませんか?私達にはありませんよ。ばあちゃんにも夫にも、さくら会会員にも、それはありませんね。年とって徐々にぼけてきたから「これで普通」と思っています。施設で「ぼけた人が優しくされている」ことを見せれば、他の利用者も「ぼけてもここにいれば優しくしてもらえる。安心だ」と思うのではないでしょうか?