「本」を書くって難しい

 取材がすんだので、いよいよ「つどい場さくらちゃん」発の「元気が出る介護の本」の原稿を作ろう。まず「おばば」1冊目から読んでみる。2002年の冬だ。「ばあちゃんは宇宙人」「ばあちゃんは冬眠からさめた」から始まっている。ばあちゃんの紹介の文が多く、これもこれも入れたい。
「たたかうおばあちゃん、おもろいから、本にしい」と前から言ってくれる人はいた。私も「そうやなぁ〜。売って儲けるぞ〜」と言っていた。でも、5年もネットで書いて、毎月「○○号」にして、コピーして綴じて配ってもう51号だ。自分では取捨選択ができない。捨てられない。だから「誰か編集して〜」と待っていたのだ。やっとやっとチャンスがきた。
 一緒に書く人が「資料は日記とかそろえたけど、書けない。文が長くなる...」とか言うので「大丈夫、大丈夫。資料が揃えば書けたも同然」と励ましたのに...自分となると難しいねぇ〜。
 初めのころは「ばあちゃんは性格が暗い。文句言わんと『ありがたい』言うて暮らし!」と書いているのに、今のようにトイレの中で「けっこうでした〜ありがとうございました〜」と言われると...これも嬉しくないって、なんなんだ?でも、昔よりずっとず〜っと扱いよいということがわかり、ありがたいねぇ。「ぼけは神様のおくりもの」