つねあき君

 今日は講演会だった。まるちゃんにスカウトされて「つどい場さくらちゃん 北海道車椅子の旅」に同行するつねあき君も誘って行った。
 つねあき君は去年の「旅」の前日、神戸でダンスの発表会を見たあと、私をさくらちゃんに送ってくれた。一緒に晩ご飯も食べた。テーブルに並んだまるちゃんの手料理に感激し、出されたビールに感激し「つどい場さくらちゃんに、また来るにはどうしたらいいの?」と訊くと、まるちゃんはすかさず「つどい場さくらちゃんのしおり」を出す。「この個人会員になればいいのんか?3000円、はい」と即座に会員になった。ついで「北海道の旅に参加するにはどうするの?何か資格がいるの?」と訊くと、まるちゃん「金払いのいい人!」「え〜、あっはっは〜」と言うわけだ。
 後日、つねあき君が言うには「あんな人、初めてや〜。初めて会った僕に手料理出してくれるねんで〜。ビールも出してくれるねんで〜。考えられへん!」まだ感激している。まるちゃんに言うと「すももちゃんの友達なら、さくらちゃんの友達やん」まぁ、そんなもんかな。「それより、旅に誘ってきて。男の人を温泉に入れてあげるとき、女は介助について入れないのよ。男!が必要なの」と言う。そんなわけで、スカウトされたなら、行かねばならない。そのためにも、講演は聞かねばならない。
 駅で待ち合わせして、行くと、もう始まっていた。「すももちゃん、講演は1時からよ」あら〜、1時半からと思い込んでいた。もう一度、ちらしを見ればよかった。失敗、失敗。
 一番後ろの席に座る。40人以上いて、盛況だ。介護職のプロらしき感じがする。若い人も多い。
 あとで、つどい場さくらちゃん関係者に「ご主人?」と訊かれた。残念でした〜。
 そういえば「外に出たら他人」の私たち夫婦は、「さくら会」と「つどい場さくらちゃん」の講演会には一緒に来ないなあ。「北海道の旅」にも二人では行かない。もともと旅行には一緒に行かない。何か事故にあって、二人一緒に死んだら、残された者はどうするのよ?