幸枝先生から電話

幸枝先生「『いつもどおり自分たちの生活のペースを保つ』とあるけど、人生は戻れないから、もしも介護をしていなかったら、もっと違った生活のペースがあったわよ、ねぇ。」
私「ペースダウンであることは間違いないなぁ。でも、それでいいんだとも思うんよ」
私「秋に三好春樹さんの『おむつはずし学会』って、西宮でやるんだって。老人ホームで年寄りを寝たきりにさせないで、起こして遊びに行ったりしよう、ということらしいよ」
幸枝先生「ちょっと、待って、その言い方、抵抗あるわ。私たち、今から介護を受けるかも知れない年齢よ。〜してやろう、って言い方、失礼よ。私、友達と老人ホームを見学に行ったことがあるけど、そこで見た、お年寄りの扱い方、とっても失礼だったの。人を人とも思わない。人間の尊厳のかけらもない。こんなとこに、入らんとこぅ、と言いあったのよ」
私「わかった。ごめん。日常茶飯事で、ものを言ってた。それはその通りだ」