まるちゃん講演「つどい場さくらちゃんがNPO法人になりました」

 私が子供のころ、家にはおばあちゃんがいて、家の中をはって移動していました。子どもはそれが普通と思っているから、平気です。このおばあちゃんの唯一の趣味は「嫁いじめ」!母が泣かない日はなかったです。今、生きていたら、みっちゃん(赤坂美智子)の「たたかうおばあちゃん」といい勝負!というぐらい、すごかったです。
 年とってぼけても、家でくらす。昔はそれが普通だったのです。今は、特に介護保険になってからは、困ったら『施設に」というふうになり「たたかうおばあちゃん」のように在宅の人は少ないかも知れません。在宅でくらすには、介護している家族を支えてあげなければなりません。自分でも母・兄・父を介護した経験から思いました。
 そして私は「つどい場さくらちゃん」を作りました。始めた年は、ほとんど人は来ませんでした。2年目もそうでした。3年目になり、ぽつぽつ来てくれるようになったころは、資金が底をついたというより、借金がかさんでいました。皆「早う、やめ」言うし、私も「もう今月で閉めよう」と毎月、思いました。
 そして今、NPO法人になりました。やっていることは「おでかけタイ」「見守りタイ」「学びタイ」です。なぜ「タイ」かというと、西宮には「えべっさん」があるからで、よそなら「エビ」になっていただろうと思います。(そんなわけない、と心の中でつっこむすももちゃんであった)
「見守りタイ」は主に家庭に行き、介護保険では行き届かない部分をお手伝いします。病院に入院している人のつきそいと見守りもします。施設に入っている人の話し相手をすることもあります。
「おでかけタイ」は北海道に行きます。みっちゃんは日頃、一輪車で鍛えた腕で車椅子を押します。(あとで質問があり、いきさつを詳しく説明。北海道には側さんがいて、車椅子のバスの手配、旅館や途中の食事場所・トイレ休憩の下見を繰り返してくれることなど)皆様の中で、時間が許せばボランティアとして来てきただければ嬉しいです。

 話が終わったところで、クラブの社会奉仕委員長が登場。「前回、お話を聞いたときは、一人で頑張っておられて、大変でしょう、少し援助しましょうか、と思いましたが、法人になられたらもう資金は充分?」まるちゃん、ズコッ!(関西の喜劇ではズコッとこける)「とんでもない」「では寄付いたしましょう」「ありがとうございます。重い〜」と、うやうやしく〜。ほんとにありがとうございます。まるちゃんは「素晴らしい景色、よい温泉、おいしいお料理、多額の寄付」と感激・大満足の夕べでした。