帰宅 「おがさわら流」から狂乱へ

 ばあちゃんのステイから帰宅時間を延長してもらった。6じ20分ごろに帰ってきた。「ありがとうございます〜」と帰り、玄関ですわり、両手をついて「ありがとうございます」と言う。スタッフさんは「ごていねいに...おがさわら流ですか?」と言って帰られた。
 おとなしくて、いい調子ではないか。かばんを持ったまま「こっち、入りましょうか?」と言って台所に行く。ヨーグルトを飲む。無言。「どうする?」と訊くと「お茶、飲む」と言うので、また少しお茶を入れる。「もう着替えて寝よう」と言って着替えさす。
 そんなにすぐには寝ないさ。しばらくすると台所の戸をガチャガチャする。腕力が強いのは、いつものことで、この前、ノブのねじが緩んでいたので締めたばかりだ。あきらめてトイレに行った。そのまに台所の電気もテレビも消して「居留守」を使う。ばあちゃんはすっと部屋にもどった。また来た。またガチャガチャする。それもおもいっきり!
 どう収めるのだろう?と思って台所にこもって、寝たふりしていたら、何回も、何回も、ガチャガチャ、ドンドンドン、たたいて...ついに外に出たり、べつの部屋に行ったり、大声で「半狂乱」であった。つまり「いつまでも寝ない!」のだ。
 やっと部屋に連れて行き、布団の上からおさえる。静かになる。放してしばらくすると...また起きてくる。が、境目の戸から応接間をのぞいても入ってはこない。3回繰り返し、やっと寝た。