地区懇談会

 午後は地区の小学校の地区懇談会だった。「民生委員さん、来て」と言われると、都合のつかない夫にかわり、私が行くことになっているらしい。
 先生が「もうすぐ創立20周年です」と言われる。自己紹介で「うちは長男が1期生、次男は1年生で第1回入学式、開校式を経験した」と言うとびっくりされる。「新しい学校・新しいやり方」と先生方が燃えていた。「総合学習」のはしりであった。「4つの特色」を先生1人が1項目ごと説明される。
1.オープンスペース 
 廊下が無い、2つの教室がくっついている。つまり、教室が箱になっていて、廊下が外にあるのが今までの建て方。
 うちの学校は、真ん中に階段のスペースがあり、その両側に教室が2つずつある。その2つの教室は前後の壁はあるが、廊下と教室の区切りが無く、廊下部分はじゅうたん貼りの「ワークスペース」であり、低いテーブルがある。そこで、休み時間は遊べるし、給食を食べてもいいし、グループの話し合いも、紙に資料を書く作業もできるし、展示もできる。区切りたければ「ついたて」もある。
 隣の教室の声は聞こえるが、自分の授業に集中すれば気にならない。
2.ノーチャイム 
 オープンスペースと共に、自主性を養うため、チャイムは鳴らない。時間割どおりに授業を終えてもよいし、集中してやめられないときは少しの延長も可。チャイムに妨げられることがない。
3.ファミリー
 1年生から6年生までの「縦割り友達」である。少子化で兄弟が少ない・近所の異年齢遊び集団が無い、そういう社会の傾向にあわせて作られた。創立ころからあったが、今は進化したようだ。
 特色は6年生の数だけ「ファミリー」がある。6年生の「リーダー」が1年生から5年生までを束ね、数人の「わがファミリー」単位で動く。
 複数のファミリーが1人の先生に属する。先生は学級担任もして、ファミリー担任もするわけ。
 毎日の掃除もその「ファミリー」ですると、リーダーは「箒はこうやって使う」と実演したり、よく働く。普通の同学年集団なら、さぼる子がいるよね。リーダーという緊張感はよいものらしい。ほんわか。
3.カーニバル・フェスティバル
 初期は先生が「カーニバル」「フェスティバル」と言っても、別の小学校で前年度までを過した子らは「運動会」「音楽会・図工展」と言っていたが、1年生から入った子らには定着した。
 特色は「ファミリーで動く」「カーニバル」で児童の席もファミリー単位。6年生のリーダーが下級生をみるが、そのリーダーが自分の係で留守のときは、同じクラスの他のリーダーが面倒をみる。応援も紅白の勝ち負けもこの集団。
 まぁ、先生方も頑張っておられるようだ。若いお母さんたちも熱心でなごやかであった。途中で校長先生・教頭先生が回ってこられた。地域で老人クラブ自治会も皆で子どもを見守りたいということ。自然がまだまだ残り、うちのように「食べ物を作る農業」も間近に見てもらえるし、いいところを活用しよう。