休憩でまたまた「ベターケア」

「これでできましたので、しばらく休んでください。ただし、この子がさわりますから、全員でこの部屋をはなれることがないように」と言って、私は控え室に戻った。またまた「ベターケア」を持って行くと、お母さん方は各エーブルで休んでおられた。「前に見てもらった『たたかうおばあちゃん』が『ベターケア』に紹介されました。皆さんで回覧してください」と言ってまず施設の先生に見てもらった。
 一人残っていた子が質問してくる。「先生、家はどこですか?」「何歳ですか?」「おばあちゃんは何歳ですか?」に始まり、「トマトはなぜ赤いのですか?」...きれめがない。お母さんが「今も質問されてたんですよ」と言われる。そう、この子は誰にでも自分が思いついた質問をあびせるので、それが返答に困るのです。「前はね『なぜ、自殺をしてはいけないのですか?』と訊くので『死んだことでまわりの人が悲しむからです』と言ったんです」と私が説明する。ところが、相手の答えを聞いてもどこまで消化しているか、もあやしいのだ。あやしい子とつきあうと、こちらもあやしくなる。
 皆がプールから帰ってきた。さ〜て、楽しい、カレーライス!「おかわり」を巡って「血みどろ」の争いにならないように、もうほぼ全部を分け切った!すごいでしょ。おいしかった〜。
 先生が「同じ材料で、なんでこんなに味が違うの?」と言いながら、ルーの食べ比べをしておられた。あはは〜。
 ところで、私の班の女の子が「ベターケア」を握っている。5月の「トライやるウィーク」でばあちゃんのデイサービスに行き、ばあちゃんと会ったのだそうだ。「ばあちゃん」と言いながら、写真を見ていた。うふふ〜。