鳥海房枝さんの話 

 鳥海さんはこの3月までは「清水坂あじさい荘」の副施設長だったが、4月からは嘱託だそうだ。
「リスクはどこにでもある」話。「家にいてもころぶときはころぶ。けがをするときはする。骨折するときはする。でも、骨折しても寝たきりにはならない。認知症の人はころんだことも、骨折も忘れるから、また歩くようになる」(それは私もわかっている。わかっているが「痛いの、忘れるから、また歩く」とは、笑いながらする話ではない。聞いているこちらが心が痛い)
 特養には入所・ショートステイ・デイサービスとあるが、ショートが一番難しい。入所すれば、どんな人でも、1ヶ月もあればお互いの気心もわかり、落ちついてくる。ショートは一発勝負。うまくいかなければ、それでもう評価される。次から来てもらえない。
 あじさい荘は大きい施設で、ショートステイ専用のフロアである。定員は40名。緊急用に常にベッドが2つ開けてある。ショートに来たら落ちつかないのが当たり前。一日目は寝ないのが当たり前。
(あのねぇ〜、違いすぎる。こちら西宮には、あじさい荘はないし、ショート専用でそんな大きい枠もない。定員が少ないから自由にとれない。利用者がショートの施設を選ぶどころか、こちらが施設に選ばれている。ショートの初日に「騒ぐから迎えに来てください」と言われた家族さえいる。これも発言する準備をしていれば言えたのだろうが、その時は余裕がなくて、今、これを書いている18日19時48分の意見だ。あかんわ「一晩寝ないと考えが浮かばない頭」なんやもん。100年に一人の天才まるちゃんには申し訳ないことをした。介護家族のかたがた、もしかして、我々4人が期待はずれだったら、ごめんなさい。名誉挽回、来年もう1回やらせてください。頑張ってみる)