連合運動会「手をつなぐ子らのつどい」

 いつも協力員に行く中学の連合運動会について行った。これは名称を「てをつなぐ子らのつどい」といい、今年で第37回になる。私が大学を出て中学に勤め、障がいのある子らの担任になったときに始まった行事が延々と続いていることを知り、すごいなと思う。「第1回は甲子園球場でやったんだよ」と言うと、現在の担任の先生が「えーっ!」とびっくりする。そうよ、球場にひもかなんかで、トラックを書き、そこを走った。ライオンズクラブのおじさんたちがボランティアに来てくださり、旗を持ったり、ゴールテープを持ってくださった。ライオンズクラブってボランティアをしてくださるのか〜と思った。私は知的障害のある子らの施設のクラスの担任だったので、生徒もそこの施設の他の大きい子らも先生も保母さんも来たと思う。感想を聞いたら「甲子園球場の大きさを活かしきれていなかった」と言われ「当たり前だよ〜」と思った。保母さん達は「わ〜っと」盛り上がりたかったのかも?学校の先生は固いから、そうはいかないさ。
 ところで、その後、会場は中央体育館と隣接の市民グランドに変わった。このほうがこじんまりして、集中できてよい。
 体育館で開会式をして中学生は二人三脚をする。
 その後、中学生はグランドに移動し、200m、100m、50m、25mにわかれて走る。初めは私も一人の生徒に付き添っていたけれど、その子がゴールしてしまえば仕事はない。
 トラックの走る距離の真ん中ぐらいに移動し、走る子、皆に「行けー」「頑張れー、もうちょっとよー」「しっかりー」と声かけていたら、あとで「見たことある人がいる」とやってきたのは、元同僚だった先生だった。「えーっ?先生?わからなかった」と言うと「僕はわかったよ」って、そうか〜。大勢、校長先生になっておられるのだ。担任だけではさみしいので応援に来られたのか。だったら生徒に声をかけてやればいいのに、カメラをかまえておられる校長先生が多い。すごいね。私ぐらいのもの、だれかれなしによその学校の生徒にも「がんばれー」「行けー」と言っているのは。こわいものなし、なくすものなし。担任は「スターター」「旗持ち」「テープ持ち」「ゴール係」と忙しい。保護者は観覧席が遠い。誰が応援するのよ?というわけで、私が勝手にする。声は大きい、態度がでかい...あはは。でもね「○○ちゃん、せんせーが見てるよー、行けー」と言うと突然、ズピードが上がるから、この子らはすごい!私も一緒に走った。元同僚が「元気やね〜」って、百姓で鍛えてるもん!