えらい風

 今日はばあちゃんが賢い。一人で10時に起きて、うんちもしていた。便秘は困る。朝ご飯を食べてまた寝た。
 12時に起きてきた。そのまま家にいてくれたらいいが、そうはいかないらしく。うろうろするので畑に行くことにする。部屋に呼びに行くと、手に何か握っている。台所で手を洗うときに見ると、ぎんなん。テーブルのかごから取って行ったのだ。こんな固い殻つきを食べるんかい?
 ガラスごしの陽射しが温かいのでだまされたかも知れない。出るなり風強く、ばあちゃんは「えらい風や。帽子も何も飛ばされる」と言う。「ほんまやなぁ、まぁ行くだけ行ってみて、あかんかったら帰ろう」坂道まで来ると「いっぱいやな」と言う。「何が?」「葉っぱや」落ち葉だった。
 畑に行っても風は強い。やめて帰ってきた。