止まらない

 今日は「介護者の集い」で知り合った方がうちに来てくださった。ばあちゃんとお茶を飲み、おやつを食べ、話をして、畑に行き、野菜をとって、最後に「我夢」に行った。
 三人でピラフを食べた。ばあちゃんはお箸である。スプーンよりお箸。ピラフも野菜もお箸。それが、3〜5粒つまんで「ありがたいな」と言いながら食べる。つまみながら、残ったご飯を平らにならしている感じで、綺麗な「お山」状になった。
 その方は「かわいいおばあちゃんや」と言われる。「声を出すのは病気のせいだから、しかたがない。でも、言うのが『ありがとう』なら、外へ出てもひとに好かれるでしょ。いいじゃないの」と言われる。そう考えれば、助かるかも知れない。昔は「そとづらはいいんだから」と思ったが、今は「ぼけたら幸い。にくたらしいことを言わなくなったし、私もばあちゃんにうらみごとを言わずにすむ。ぼけは神様の贈り物」と思う。ばけたばあちゃんの勝ちだ。
 ちびちび食べているので、まったく進まない。私はその方と話をしているので、ばあちゃんが遅いぶんにはかまわないが...「静かに食べ」「黙って食べ」と言っても無駄なのである。
 昨日、デイの話で「ばあちゃんの、はいはい、をとめてよ」と書いたが、デイの皆さん、ごめんなさい。止まりません。家で私と二人で食事するときは、止まるけれど、よその人がいると、止まらないわ。わかりました。こうして、ときどき外へ連れ出したり、他人がいるところで、何かをしてみると「あ〜、デイではこうして過ごしているのだな」とわかりますね。違うかも知れませんが...
 また、今6時半。家に帰り、昼寝をして、起きて、いろいろ言うて、晩ご飯、お風呂、でも寝ない。一人で「はいはい」数を数えたり、遊んでいる。