国道は3度

 ばあちゃんは家にいられない。今日は「あ、あ、あ、あ」短く、うるさく、夢の中。「外、でましょか?」 になる。しかたがない、散歩にでも行こう。帽子とちゃんちゃんこで防寒対策だ。
 3時だ。風が強い。「墓参りに行くか?畑に行くか?どちらがいい?」と訊いても、普段が私の言うとおり、受身に暮らしているから返答しない。国道の表示は3度だ。今までで一番寒かったのは、昼で−7度。昼なのに水道が凍結した家があった。
 ばあちゃんは今日はまだまだ元気に歩く。ばあちゃんの左脇に手を入れていたら、どんどん歩く。墓に行く坂道の途中で「腰が痛い」と止まること、4回。 無事、墓に着いたと思いきや、 駐車している車を見ると「迎えに来た」と思うから、ややこしい。さて、運動になったのだろうか?