友達

 高校2年生からの友達が去年の春に退職したと聞いて、ずっと会いたいと思っていたのに会えなかった。年賀状に書いた。「1日でいいから時間をとって」そしたら電話がかかってきて会えることになった。
 大阪で待ち合わせ。「どこで話す?」から「まるちゃんがつどい場さくらちゃんで新年会をするから来て、と言っている」と言うと「いいよ、行こう」と言ってくれた。
 とりあえず、ビルに上がる。展望台から大阪の町を眺め、お茶とケーキ。これが甘くておいしい。友達は「いろいろあってね、会ってから話すわ」と言っていたのに、話しているのはもっぱら私だった。聞いてほしいし、意見もききたい。でも話しているのは私で、彼女はうんうん」と聞く。私もいろいろあったけど、人生の重大事は受け止めるのも大変で、今まで友達だと思っていた人と意見が会わなくてもう元にはもどれないめにあったのだ。でも彼女はちゃんと受けとめてくれた。
 つどい場さくらちゃんに新年会には遅刻だった。「大阪で道に迷いました」と言い訳をする。「展望台から眺めているときはわかったのに、地下におりたら『阪神電車はどこ?』になり、乗ったら準急で律儀に甲子園やら次々に止まるのよ」申し訳ありません。
 自己紹介の真っ最中で、すぐに私の番になりそうだったので廊下に置いたリュックから例の「ばあちゃん組写真」小さい版を取り出し「ばあちゃんが『わかりません』言います。娘を忘れても生きていけます」とやると、次は友達で「すももちゃんとは高校のときからずっと友達で、たたかうおばあちゃんの前に書いていた『どうぶつものがた理』もずっと送ってくれていました。私も地域で頑張ってこのような皆が集える場を作りたいのです」と言う。
 あとは食べたり飲んだり、好き勝手におしゃべりしたり...友達はけっこういろいろな人から声をかけられ「奇遇だ〜」とか、あはは〜。それもよし。また二人でソファにすわり、高校時代の友人達のその後を教えてあげたり。大阪の町でゆっくりしようと思うより、こういうのもいいかな。
 まるちゃんは「あんたの友達は『やります』と言うとほんとに実現するだけのパワーの持ち主だ」と感心していた。そうやな。私は「やります」とは言わないな、言ってもできっこないもの。いっときの「北部・まるちゃんを囲む会」とかならできるけど、な。「好きなこと」しか、しないな。嫌いな人には会いたくないし、継続的にボランティアに行ったり、とにかくあてにはならんわね。まぁ、自分でわかっているだけましかな。