歩けば

 切符を買って電車に乗る。歩くスピードがまたまた違うのだ。遅い子もいる。そのために引率の先生もいるし、お母さんにも来てもらう。いや、お母さんも一緒に見に行くのを楽しみにしておられるかも知れない。
 歩くのは遅いのに、エスカレーターにはタイミングよく乗り降りするから不思議だ〜。なんで〜?
 電車に乗ったらまたまた...電車が好きな子は多い。使用済みカードを集めていたり、駅にあるちらしを集めていたり、運転席を見たい子もいるし、窓を開けたいやつもいる。でも、先生は「中学生でしょ!恥ずかしいよ!きちんとしないさい」と厳しい。私は甘いから、あかんかもね。自分で担任していたときは叱っていたのに、今はとても甘い。
 途中で3回乗り換えて、やっと目的の駅に着く。同じ市内なのに「南北」の遠さ!1時間半はかかる。「無理しないで次の電車に乗ろう」と言うと、2時間かかる。「市役所が遠い」という不便さ。でも、今は「合併」の時代だからこれよりもっと大変なところはたくさんあるだろうね。
 最終は阪神香櫨園でおりる。夙川の堤防の桜並木を歩く。春ならお花見だ。速い子はいても行き先はわかっているから大丈夫。中央図書館・市民ギャラリー・郷土資料館が一体化したものだ。
 ここで「手をつなぐ子らの作品展」を見る。中学生は普段の教科の作品である。書道・美術・技術家庭科・クラブ活動である。共同作品もある。小学生は企画・制作にも、かなり先生の手が入っていると思われる。それでいいのだ。共同作品の大きさ・力のいれぐあいをもっともっと多くの方に見ていただきたいと思う。
 以前は「養護学校聾学校」などの名前であった学校が「特別支援学校」にかわっている。