「ブリコラージュ・2008年3月号」(有)七七舎

*装丁者のひとりごと
*介護夜汰話「病院OTへの手紙」三好春樹
*対談「いい介護職場とは何か」三好春樹×佐藤義夫
*よりあいレポート「キヌさんの死」村瀬孝生
*オーラルくんがいく「口の機能と発音・その2」岡崎好秀
*丹後福祉応援団・生活リハビリ道場・ガチンコ十番勝負 松本健史
*たかね先生の老いのミカタ「メディアの医学番組とどう向き合うか」矢嶋嶺
*帰ってきた!オサルマン「ひとりぐらしの再開」オサル
*フリー宣言「人生の仕切り直しをやります」遠山昭雄
*「団塊おじさん、介護に出会う」花里京次

 あった!テレビを見ていて夫と「今ひとつ、あかんなぁ」と言い合った理由がここにある。
「老いのミカタ・メディアの医学番組とどう向き合うか」「NHKテレビ認知症シンポジウムを見た」とある。1月下旬だったか、矢嶋さんは偶然見られたそうで「アナウンサーのリードのもと、認知症家族会の会長さん、家族、専門科医がやりとりをする内容だったが、医療への過剰な期待と失望が目立ち、後味の悪さが残った」と書いておられる。
「薬物(アリセプト)で予防や症状の改善が可能であると疑うことなく述べられたり、もっと早くアリセプトを飲んでいればこんなことにはならなかった・・・などと訴えられたりすると、老化による退行変性による病気も治ってしまうことになり、人間は死ねないことになってしまう。
 専門科医はアリセプトの効果など、“主観的範囲で効いたかも”程度のとるにたらぬものであること、むしろ無効であることを家族や家族会の人たちにやさしく説明すべきであった」
「メディアは認知症の本態をちゃんと勉強していない。私は認知症を“症候群”として考えているのだが、一般的には「病気」とされている。

 そうだよ、そうだよ。「80歳をすぎたら、ぼけても普通や」て私はいつも言うてるやん。