友達とのメールのやりとり 

+私から・・・うちもあるある。「さっき頼んだことが覚えられない」...そうですね。
書いたかも知れませんが「ご飯、食べてない」と言う時期から、食べてないのに訊いたら「食べた」と言う。食べてないことを忘れる時期。そして今や、起きてからご飯を思いつかない、布団で寝てばかりの時期。おなかすいたか?なんて考えない。つまり「新しい経験」を記憶できない。
「チェックリスト」を作って自分で確認してもらうのもいいのですが、危険なのは頼ると「あれ?したかな?」と気になる。したから「まる」をつけても、次に見たときに「え?したかな?」と不安になるんですね、思い出せないから。
「一段階すすんだ」(もの忘れが進行した、という意味)と気がつくときがたまにあります。そういうときは、いさぎよく、今までしていたことをあきらめます。つまり「チェックリストをやめてしまう」とかです。お母さんが自分でするかわりに、あなたがチェックするのです。
 「もの忘れ」に本人は気づいています。「自分がこわれていく」と表現する話は聞きます。うちは「なんにもわからへん」と言って、ほんとに困惑した表情をします。「あほになってしもた」というときもありました。「ぼけたら、本人はわからへんから幸せ」は嘘です。本人はとても不安でたまらないようです。そこを周りでおいつめないように・・・「そんなことないよ」と否定すると「気休め言うな」と怒りますし、「そうね、そうね」と言うと...まずいよね。難しいです。ではまた。すもも

++友達から返信・・・メールを有難うございました。さすが、すももちゃん!やっぱり状況をよく理解されている!
 私の友人達は、皆さん介護に縁のない人ばかりで、相談相手にならないのです。一人だけ介護経験のある人(お母さんは去年ご逝去)がいるけど、彼女は初期の段階ですぐ施設に入所させてしまって、10年間ほとんどお見舞いにも行かず、お正月も連れて帰りもせず、施設に行きもしないという感じなので、なかなか相談相手にはなりません。
「一段階すすんだと気がついた時は、いさぎよく今までしていたことをあきらめる」というアドバイス、その通りだと思います。できない事にしがみついてイライラするより、次の方法を考えた方がお互いの為に良いでしょうから。
「ぼけたら、本人はわからへんから幸せは嘘だ」と言うのも、その通りだと思います。理屈は分からなくても本人の中で、楽しいとか悲しいとか、幸せとか不幸せとかの感情はきっとあるものね。だからこそ、なるべくいつも笑って、楽しい雰囲気で母に接してあげたいと・・・
 でも疲れが溜まると、そうそう笑ってばかりもいられないし・・・ほんと、難しいです。
 でもすももちゃんのメールを読んで、「私だけでなくすももちゃんや他の介護家族の人達も、皆さんこういう過程を経ながら頑張ってこられたんだなぁ」と思うと、私も「母の笑顔をたくさん見られるように頑張ろう!」という気になってきます。これからも又、愚痴や相談をすると思うけど、よろしくお願いネ。では又ね。そちらも無理をしないように、お母さんをみてあげて下さい。(大先輩にむかって)

+++私からまた返信・・・施設に預けて見に行かない人もいますね。でも、2種類ある気がします。「預けたからもういいや」と思う人と「見ると辛いから行きたくない」と思う人と。
 私はばあちゃんがショートステイに行っている日は、ばあちゃんのことは忘れますね。何泊かして帰ってきたら、能力低下ぶりにがくっとしてしまいます。足がむくんでいると「じっと座ってたの?動けよ」と思ったりね。でも家にいても寝てばかりだったり、おむつかぶれにもすぐになるしね。