「米の品種改良」小学5年生米作りを学ぶ

 校区の小学校は、今日から3日間「学校開放デー」である。参観日が朝から帰りまで、それが3日間つづくと思えばよい。
 5年生のあるクラスで「米作り」の勉強の講師に招かれた。隣のクラスの講師は、児童のおじいちゃんにあたる人で長年、米の品種改良をしてこられた人で、授業のあとその人のお話を聞いた。
 米は「雄花と雌花」があるのではなく、1つの花に「おしべとめしべ」がある。花が咲くのは夏である。自家受粉という。別々のハウスに別々の品種を植えて風が花粉をはこばないようにしてから、人工授粉を行なう。米と同じ大きさの花の中にある、おしべを取ってしまい、別の品種の花からおしべを持ってきて、受粉させる。筆か何かの先に花粉をつけて、1粒ずつつけていくので、根気も要るし、大変な作業だろう。それで新しい米がとれたら、それをまた、他の品種と混じらないようにして育てる。1つの品種を作るのには10年かかるそうだ。「あなたは何を植えていますか?」と聞かれたので「キヌヒカリです」と言うと「それは私が作った品種です。兵庫県で作った品種が全国にひろまったのです」と言われた。すばらしい人にお目にかかれた。