出発は9時

 今日はノロッコ号に乗るのだ。定時発車だから遅れてはいけない。それには、というわけで最初の予定より15分早く、出発は9時になった。荷物はいらない。リュックだけでいい。2階に戻る途中、部屋でのんびりしておられた方に声をかけた。「昨日は車椅子8台で搭乗が遅れました。本日はお急ぎ願います」
 車椅子の方は気を使って早めにバスに戻ってこられるのだ。車椅子に乗ったまま昇降される人は高橋さんが付き添う。車椅子をおりて立ってリフトで昇降できる人もいる。それでも、おりるに15〜20分、昇るに同じ時間がかかる。とすれば、我々「元気組」がさっさと集合して乗り降りに伴うお手伝いをすれば時間短縮になる。そのため、初対面の私にがみがみ言われた方、ごめんなさいね。
 まだバスに来ない人を手伝いに行く。悦子さんとパパだ。パパは「ひげそり」中であった。パパは左耳が聞こえる。終わったので私が「お父さん、男前があがりましたね」と言うと、パパはにっこり笑った。この笑顔がかわいくて、皆、ころっとだまされちゃんだよなぁ。「また手伝ってあげよう」と思ってしまう。さっさと悦子パパを連れ出し、バスに乗せてもらった。悦子さんも急げ!
 車椅子搭乗口には夫とつねあき君が陣取って手伝っている。何?って?車椅子をセットしたり、たたんだり、その他、もろもろ。伊藤ドライバーと高橋さんはさすが手際よいなぁ。やっぱりライフパスじゃなきゃ、ね。
 8時56分、出発準備完了だ。やった!