とっておきポイント!へ 

 「これは序の口で、これからとっておきポイントへ!」6時51分出発。
 道を上がる。縄が、落ちている。ワラビ、大!コゴミ、巨大、私の肩までくる。オオバコ?これは「人が歩く道にしか生えない」と訊いたが、ひとの靴についてきたの?
 6時57分、けもの道へ。細い。「心の準備はいいかな?さぁ、どうぞ!」
 山の斜面のちょっとした空き地で、眼下は釧路川。写真を撮ると自分の周りの木が額縁になるのだ。「ちょうどいいでしょう?見えすぎず...」6時59分着。「歩いてきたかいがある」「一見のポイントですねぇ〜」「これは修学旅行生を連れてきたらいいわ〜」と信濃のお殿様。
 「毎日ガイドしてはるんですか?」と訊く人。「ほとんど毎日ですね。客が一人でも来ます」「冬は?」「プロの撮影家ですね。雪で道路が走れませんから1日仕事になります」歩くのね。
 「昭和30〜40年代に田中角栄が「全部埋めたてる」計画でしたが、第1期工事は終わり、第2期工事で、泥炭が深く断念しました。そして湿原が残った。重要だから残したのではないのです。重要性に気づいていたのはごく少数の人でした」 
「撮影するときは『強制ストロボ』にしてください。湿原が明るいので、ひとの顔が暗く写ります」並んでというか、密集して和田さんにシャッターを押してもらう。