帰る 7時22分 出発

 7時26分「これはカシワですが、幹を見てください。縦に亀裂が入って修復された跡がありますね。これは『凍裂』凍って割れたのです。パーンと音がしますよ」
 7時34分、行者にんにくの花を発見。ニラの大型だ。「ユリ科」の仲間なんだろう。
 安永さん「○○コシカケ」発見。あちこちの枯れた木に、大小いろいろ、色も濃いのや薄いのや...黒いのはぬれた色だろう、とのこと。「行くときは一生懸命だけど、帰りはゆとりがあるねぇ」凍裂の跡も別の木でみつける。ゆっくり歩けば違うものが見える。和田さんも心得ていて、見せてくださる物が違う。
 チョチョピー。トゲトゲの木、葉は丸い。白い花。クサグモの巣。「雨露で巣が白く光っています。これも雨のおかげ、晴れたら巣は見えにくいです」
 信濃のお殿様と歩く。「これは修学旅行がいいですね」と言われるので「ここに団体で生徒を連れてくるのは、無理ですね。このごろは平和学習のために広島や沖縄に行ったりしますよ。お殿様は若い頃はどういうお仕事でしたか?」「高校の先生でした」「わ!失礼いたしました」と私はすぐに相手を見て変わる...別に態度が変わるわけではなく、言葉を変えるだけだけど...社会科を教えておられたそうだ。
 7時55分、ドライフラワー状態のアザミ。
 8時2分、右は草原、そのすそに「これを見てください」カラマツの葉がこんもり状態。アカアリが1枚ずつ集めて巣にしている。カラマツは油分が多く、表面がぬれても水は中まで浸透しない。わらぶき屋根と同じだ。和田さんが棒で巣の一部、葉を持ち上げると、アリと小さな白い卵がゾロゾロ...つねあき君「たまげた!」和田さんが「アリたち、今日の仕事ができましたね。修復ですね」ももちゃん「せいぜい、がんばってね」あはは〜。そうだ、そうだ。アリぐらい働くと蔵が立つ。
 帰化植物。黄色いマーガレット。小屋に着。