「名もなき毒」宮部みゆき著 幻冬舎 2006年
これもおもしろかった。
すとんときたのは「渦中にあるときは...」
そうだ。渦中にあるときは、言いたいことがいっぱいあって、だれかれなしに言えるのだ。終わってしかるべきところに落ち着いたら、もう、あふれる思いをうっかり言えない。「まだひきずっているの?」と言われるからだ。しかたないやん。そうかんたんには終われない。もしかしたら一生ひきずっているかも知れない。
それがこの本を読むと「そうだ!」というタイミングで書いてある。「小説は癒しだ」と知った。「宮部さんならわかってくれる」