中学校に行く

 2学期が始まって最初の1週間、疲れている頃だ。
 1時間目の終わりごろに着いたら勉強中だった。2時間目はつきそいで保健室に行く。保健室の先生は優しい。
 3時間目は薩摩芋の草引き。葉が繁っていた。黒豆の木も巨大化して葉も多かった。「葉を切り取らないと実が太らないよ」と言われているそうだ。大豆や薩摩芋は葉ばかり育つと実に養分が蓄えられないことがある。「薩摩芋なんて簡単。ほっといても育つ」なんて思っている人がいるが、大間違いよ。伸びたつるのあちこちから新しい根をおろし、小さい芋をつけると、肝心の根っこの芋が育たないので、つるをベリベリッと引き剥がしてやるひつようがある。稲もペットボトルで植えているが、まだまだ青いし、穂も少ない。遅れている。
 3時間目に近くの川に「散策」に行った生徒たちが帰ってきた。「川で泳いだ」と言うから「そんなに深いところがあるの?」と訊くと「腰までの深さ」だそうだ。「体操服が汚れたから洗ってください」と言って洗濯機に放り込むのだ。まったく夏休み明けの学校は、勉強だかなんだかわからない。
 4時間目は体育大会の練習のクラスやら、あちこちに散らばって行った。残った生徒と英語のビデオを見た。歌とダンスで学ぶのだ。