クラス会に行く

 西宮北口で今津行きに乗り換えたら、目の前に教え子がいた。偶然同じ電車になったので「こわかったよ〜」と言う。教え子に甘えてどうする?って。では誰に甘えるの?
 駅でちょっと話してから会場に向かう。幹事さんが名札を張ったり準備中。式次第・1年生当時のクラス写真・名簿・メッセージ集とそろっている。
 「やあ〜」とやってきた元生徒が「せんせ、ちっちゃいな」「あんたも小さかったやん。1年生の間に先生を追い抜いて快感やろ?」と言う。あはは。
 中華料理でテーブルが二つ。指定席があるわけではなく、勝手に!座る。かつての委員長の開会宣言と乾杯。「せんせ〜、おめでとう!」「ありがとう!」ってとってもいい気持ち。さて、静かにして!挨拶...なんて思っても見向きもしない。てんでばらばら勝手に!しゃべる...「委員長、静かにさせてよ。一人ずつの話、聞きたいのに」と言うと「無理!」...「いいよ〜。こちらのテーブルで一人ずつ聞いてから、そちらへ移るわ」「そうしぃ」
 それで一人ずつ聞いていたら、右隣のうるさいやつが「せんせ、いつまで食べてるん?はよ、あっちのテーブル、行き」にくたらしいのは昔のまま。
 次のテーブルに行って「これ、ばあちゃん紙芝居」と例の写真を見せて「これ、誰?」「私です」「これは?」「知りません」とやると「せんせ、しゃべるの、速すぎる。もっとゆっくり言わんとあかん」と貴重なアドバイス。今になれば皆、優しいのだ。
 しゃべる、食べる、飲む。
 途中で東京にいる生徒から電話がきた。「ちょっと待って。うるさいから廊下に出て聞くわ」出てもうるさい。声が大きすぎる。電話では昔の顔しか浮かばない。聞いていると次男と話す雰囲気。私のあとも、次々に電話をまわし、「懐かしいなぁ」「次は会おうな」で電話で参加。
 気がつくと3時間経過。あっという間に思うけどね。「先生にプレゼント」って、賑やか組の男の子が(いや、今は立派なお父さんです)綺麗な箱を持ってきてくれて「ありがとう」「開けて」赤いカーディガンであった。深みのある綺麗な色!すてき、すてき。着てみて写真とって、集合写真もとって、開き。帰る人が「せんせ〜、またね〜」って、それもこれも、幸せ。