家族お食事会

 隣の施設にお母さんが入所している友達に誘われた。
 早めに着いて見学をする。静かだ...うちのばあちゃんのように「どないするのんどいな!」や「わかるか!」と怒る人がいない。
 部屋も綺麗。広い。廊下も広い。絵画もある。
 ランチルールはばあちゃんばかりだ。じいちゃんが見当たらない。
 ここでも宣伝活動はするので、施設長さんと若い職員さんと偶然であった知り合いの職員さんにプレゼント「たたかうおばあちゃん早わかり」あはは〜。「かいご学会」に来てくれた職員さんにも会う。
 お食事は松花堂弁当ほか豪華な秋の味覚だった。おいしかった。業者委託で施設の中の厨房で調理しているのだ。「献立表」と綺麗な「箸入れ」テーブルにはススキと柴栗とどんぐりのアレンジ。係りの女性二人は一皿ずつ説明してくださった。
 友達とお母さんと私とで座る。お母さんとは元気そうで、職員さんが横に来て食べさせてくださった。「ソフト食」というので、一度作ってからミキサーで砕き、片栗粉でとじてある。色は鮮やかだ。薩摩芋の天ぷらを味見させてもらうと、箸でつまむとポロッと崩れた...あれれ...スプーンならいいよ。味はよかった。お母さんはもぐもぐ、にこにこ...ときどき、うー。もぐもぐのうちに、次の一さじを入れたら、だめだよ。速すぎるよ。食事が一番の危険だとわかってね。
 和やかにときは過ぎた。よその見学もいいなあ。