これから?

(問い)認知症って物忘れがだんだんひどくなっていって・・そして、あとはどうなるの?

(答え)アルツハイマー病、ピック病、レビー小体病、パーキンソン病などの変性疾患
 どの疾患も最終的には身体が動かなくなり、感染症に弱くなり、誤嚥を繰り返して肺炎になったり、尿路感染症や敗血症などで亡くなる。
 そこに至るまではそれぞれで異なる。
 アルツハイマー病では一般に若年性か高齢発症かで経過や症状に違いが見られる。
 {ばあちゃんが目指す「ピンピンコロリ」はありませんか?昨日まで元気だったのに、今朝は起きるのが遅いと思って見に行ったら冷たくなっていた、が理想なのに、なぁ}

*血管性認知症では、脳梗塞脳出血の後遺症によるものか、皮質下病変によるもの(ピンスワンガー病)かによって異なる。
 脳梗塞脳出血後遺症による場合 
  再発しなければ、障害が固定されそれ自体で死に至ることはない。しかし、身体管理が悪いと感染しやすくなる。
 皮質下病変による場合
  病変の大きさによるが、通常は徐々に進行していき、感染しやすくなり死に至る。

(問い)認知症がひどくならないように一生懸命頑張って介護してるのに、この頃は悪くなる一方で空しくなる。

(答え)一番つらいことは受け入れることかも知れません。 
 進行性の認知症疾患は、発症したのち、元に戻したり、進行を止める手立ては現在のところありません。
 上手な介護工夫や薬の調節でかなり安定した状態で、良いQOLを得ることはできても、やがて状態の悪くなる時が来ます。
 そういう病気であることを受け入れることは、大切な人であればあるほど受け入れにくいものです。
 どうすればよいのか答えはありません。でも、同じような苦しみを抱えている方たちとの交流は支えになると思います。

さいごにパート1の最後をもう一度
(まとめ)認知症は一人一人皆違う 
 ・認知症を起こす病気が一人一人違う
 ・脳のどこが障害されているかが一人一人違う
 ・生活の仕方が違う
 ・生活している環境が違う
 ・その人らしさが違う