「つどい場さくらちゃん」傾聴講座「声かけ、傾聴、見守りを支える力」

 講師は粟野真造さん。私は初めて参加。丸くなって座り、隣の人とペアになってする実技講座だった。収録。
「ある会話D・いい点とそうでない点を考えましょう」
  利用者は80歳、女性、車椅子、認知症、沖縄出身者。援助者とのやりとり。
1.援助者「こんにちは」(立ったまま、普段の自分の声の大きさで)
2.利用者(そっぽむく、無言)
3.援助者「(かがんで笑顔で)こんにちは。**と申します。具合はいかがですか」
4.利用者「からだが、あちこち、だめなんや。ひざが痛くて痛くてなあ」
5.援助者「(うなづきながら)ひざが痛くて痛くて、しかたがないんですね。つらいですねえ」
6.利用者 無言
7.援助者「秋になりましたね。イチョウやモミジが、きれいになりますね」
8.利用者「秋はさみしいなぁ。もう沖縄の兄弟も、みんな死んでしもうたわ。はやく死んでしまいたいわあ」
9.援助者(相手の手をさすりながら)「そんな悲しいこと、言わないで、もっと長生きしてくださいね」
10.利用者「はよう、死んでしまいたいんや」
11.援助者 無言・沈黙  「沖縄は、海がきれいですね」
12.利用者「そうや。沖縄は、サンゴの海が、きれいさー」
13.援助者「ほんとに、サンゴの海がきれいですね!沖縄には何度か行ったことがあって、沖縄の海も、ゴーヤ・チャンプルーも大好きなんです!沖縄の言葉で、いらっしゃいませは、メンソーレっていうんですよね」
14.利用者 無言
15.援助者「沖縄のおどりは、こんなんでしたっけ?」(両手で、踊るまねをする)
16.利用者「そうそう、こうや、こうや」(両手をかかげて、踊る)
17.援助者「こうでいいですか?」(みようみまねで、手でおどる)
18.利用者「へたやなあ。あんたは頭はあかんけど、まゆげがあって、男前やなあ」
19.援助者「えっ!そうですかあ、まゆげがあったら、男前ですかあ。うれしいわあ」
20.利用者「わたしはなあ、首里城の出身でなあ。戦争の時は、たいへんやったわ」
21.援助者・・・・(自由に返事をかえしてあげてください)
22.利用者・・・・(自由に返事をし、やりとりをつづけてください)