「つどい場さくらちゃん」に行く

 まるちゃんと別れ、電車で「つどい場さくらちゃん」に行った。1ヶ月ぶりに針治療を受ける。
 先約に人が治療中だったので、リビングで皆の話を聞いていた。ボランティアと介護者と入り混じりである。
「主人が定年退職したら家にいるのでうっとうしい」「何も手伝ってくれない」とこぼすので私は「病気で寝込んでごらんよ」と言ってあげた。「寝込んだけど...次の日は起きたから、効き目がない」と言う。「それは、復活が早すぎるわ。心配するまでもっと長く寝込んでみたら」と言うと、他の人が「復活が早すぎる、か?名言や!ヒット作」と言う。
 でもなぁ、平和やなぁ...夫の愚痴、言えるなんて、平和の証拠。世の中にはもっとつらい思いをしている人がいて...
 そしてねぇ、切羽詰って、まるちゃんに助けを求めて「つどい場さくらちゃん」に来た人がいるとして...こんな態度でその人を迎えたりしないでねぇ。誰かが来たら、とりあえず、おしゃべりは中断して、初対面かどうかを見て、その人がどんな人で何を求めてきたか、じっくり見てから口を開いてね。口を開かないでね、まるちゃんに任せてね、と言いたいぐらいだ。
 ボランティアの落差が大きい。「傾聴だ」と言いながら、自分の言いたいことだけ言って「楽しかったわぁ〜」ではボランティアにはなれないのだ。しっかり教育してもらいたい。自分が自覚するとしないとは関係なく「つどい場さくらちゃん」にいれば、あなた、一人ひとりが「つどい場さくらちゃんの顔」なんですよ。