「大阪のおばちゃん」            

 「つどい場さくらちゃん・北海道・車椅子の旅」でお世話になる「旅工房」の側さんからフアックスがきた。ほんとは10日も前にきたのに、ほったらかしてごめんなさい。咀嚼するのにひまがかかるのでした。
 「大阪 おばちゃんが行く」という新聞連載記事の切り抜き4日分。ライターは上村悦子さん(フリーライター)とある。No.60「正月気分?」を紹介する。
 
 「あらま、お久しぶり!今年もよろしゅうに」
 「こっちこそ。なんや暗い顔して、お正月、どやったん?」
 「ご想像通り、食べて飲んで寝て、楽しゅうに過ごしてました。元旦はすみよっさん(住吉大社大阪市)に初詣でやろ。二日はデパートを回って福袋ショッピング。三日は香住(兵庫県)へのカニツアー。もう1年間食べんでいいぐらいおいしいカニ食べ尽して来てん」
 「相変わらずやなあ」
 「そやけど、あかんねん。年末までそうじやら、年賀状書き、買出しやらでバタバタし過ぎたやろ。疲れも一緒に年越ししてしもてん」
 「そういう割には、あっちゃこっちゃ行ってるやん」
 「そやねんけどな。社会はすっかり普段の生活に戻ってんのに、いまだに正月気分が抜けへんちゅうか、やる気が起きひんねん」
 「そんなん気分の問題ちゃう?生活にもリズムが大事やで。ゴロゴロしながら飲んで食べてばっかりいたら、元気な体もヘンになってまう。まあ、あんたの場合、ゆうたら年中、正月気分みたいなもんやないの?」
 「新年早々、言うてくれるやん」
 「とにかく『暗い顔してたら、幸せは寄ってけえへん』って瀬戸内寂聴さんも言うてはったで」
 「そうなん! なんや急に元気出てきたわ(ニコニコ)」
 「相変わらずやわあ!」