「わが家の母はビョーキです」中村ユキ著 サンマーク出版2008年

 帯から「母が精神科に通いはじめたとき、私はまだ4歳だった。それでも好きな母親と、泣いて笑って生きてきた。31年間の想いが詰まった感動のコミックエッセイ!」
 ユキさんのお母さんの病名は統合失調症。「はじめに」には「この病気、100人に1人の割合でかかり、患者数は75万人をこえているらしい!!」とある。そう、ちょっと前までは「精神分裂病」というこわ〜い病名だった。
 読んでみて、ユキさんのしんどかった過去を知ると、う〜ん、たいへん長くかかって、しんどい病気だろうと思う。
 私の知ってる怖い話。私の知人が「統合失調症で入院してました。保護室に入れられました。4畳半ぐらいで和式トイレとトイレットペーパと毛布しかありません。外から鍵をかけられて、食事と入浴の時以外は出してもらえません」...わかりますか?映画で見たことある景色と同じ。そう「監獄」です。
 今でもこんなところがあるのか?!たぶん!ごくごく一部でしょう。病院を選んでください。もっと違う病院があるはずです。だって「100人に1人がかかる病気」なら、もっと普通に病気のこと語り合いたいではありませんか?「知らない」ことがいちばんこわい。