「本・たたかうおばあちゃん」

 月曜日に編集長さんが来て下さることになった。
 まだまだどんな本になるかわからないのだけれど、「私の下手な挿し絵やら、ばあちゃんがデイで作った紙細工やらも載せたい」と言うと「それではプロに写してもらいましょう」とメールが来た。
 2007年の取材のときの大東照男さんだ。カメラマンさんにまた会えるとは思っていなかった。あのときのばあちゃんの笑顔が最高だ。
 「笑顔の写真が少ないので、探してみてください。ばあちゃんの若いころのもいいですね」と編集長さんが言われた。
 ばあちゃんの笑顔?ばあちゃんだけなんてフェアじゃないよ。おじいちゃんのも探そう。
 じいちゃんの戸棚からいろいろ出てきた。手帳やペンやら香典帳に焼香順、はては結婚祝帳まで。
 下の倉庫にある百姓の道具も魚釣り道具もじいちゃんの手作りだと聞いている。ばあちゃんが片付けずに持っているのでぐちゃぐちゃだが、探してみた。玄関の山から引いた水道の水で洗って干した。
 わけわからんが とにかく写してもらおう。