「ファンタスティックに生きる」久田恵著 共同通信社 2010年

 「ベターケア」49号にのった、久田恵さんと野田明宏さんの対談が面白かったので、著書を注文した。
 なんか「電子書籍」というのが売り出されたそうだが、やっぱり手に取るのは紙の本が好きだ。教え子に注文すればすぐに送ってくれるので、家にいて夜中の読書を楽しんでいる。届いて箱を開けるときのどきどき感がたまらない。大きい本屋に行って、あれもこれも、も好きなので、田植えがすんだら行く。
 久田恵さんは私より1年早く生まれておられる。だから同年代なのだが、我々ベビーブームだったので、同世代は多いが、1年違うと「おないどし」とは思えないぐらい、ぎょうさん!いすぎるのだ。だからやっぱり「先輩」なのだ。
 久田さんはお母様を介護して、そのあと、お父様を介護されていた。「お父様を一人で置いてはでかけられない状況になって」「どこかへ行く自由がない」なら「ここにいてなおかつ自由」な境地を得ようと考えたわけ。それが日々を「ファンタスティックに生きる!」だった。
 お父様が自宅から歩いて数分のホームに入られたので、毎日、会いに行く。そして自宅をリフォームして、人が集まれる空間を作る。
 作ったのが「花げし舎」で始めたのが「アリスのお茶会」そう、不思議の国のアリス
 それから人形劇のパペレッタを始めて、あちこちに出前公演に行く。
 「アリスの読書会」もする。
 まぁ、なんとか、かんとか、面白いのだが、そこは北海道で生まれ、首都に住んでいる久田さんだから、関西の「なんでも面白がるおばちゃん」たちが私のまわりに集まる「紫陽花」メンバーとはまたぜんぜん違うのだ。ちょっと想像つかないが、足を踏み入れる度胸は私にはなさそうだ。読めばおもしろいよ。