「地域で生きる」

 今日は社会福祉協議会の「介護者のつどい」で知り合った人たちが集まるので、参加させてもらった。
 障害を持つ子供たちのお母さんたちだ。もう何度も会っている人たちはお子さんもすでに大きい。
 今日は幼いお子さんを持つお母さんが何人も来ておられて、いろいろな悩みを聞いた。
 私は中学生とつきあっているので、お子さんが小さいときの悩みを知らない。もう超えてきておられるからだ。そうだろうな、と思いながら聞いた。
 主催者は社会福祉協議会なので、では具体的に何をどう援助して欲しいかと聞いていった。
 まず、ここは思い切り、不便。病院が遠い。訓練する総合福祉センターが遠い。私も月に1回の「さくら会」に行くのさえ、満足に行けなかった。片道1時間半はかかる。親は幼い子を連れて行くだけで疲れてしまう。
 「タクシーを出して、と市に言えば?」と言うと「今は年間に何枚とかで、もらっているが、とても足りない」と言う。確かに足りない枚数だった。忘れてしまった。48枚だったかな?往復で使えば、24回、月に2回しか行けない。
 「こちら、西宮北部に拠点を作り、訓練士を呼んでこちらでやってもらう」という手がある。
 学校の問題もある。子どもは地域の子供たちと触れ合って成長していく。どう援助すればよいか。
 「保護者の方々が頑張ってください。サポートは社協がします」と言う。とりあえず親の会を作ろう。とりあえず、次に集まる日を決めよう。
 「誰でも教育を受ける権利がある。これは当たり前のように思われているが、そうではない。親と働く職員が共にたたかい、勝ち取ってきたものだ。今、ある権利は皆さんの先輩のお母さんたちが勝ち取ってきたものだから、あなたがたも頑張ってください」と言ってあげた。これを言うためだけに私は言ったようなものだ。
 そして、会議がなごむように、ほっとリラックスできるように、話題転換するのも私の役目。社協の方々は真面目で、冗談を言ってくれないもの、ね。